リポジトリのヘッダ左上の写真は、本学チャペルの十字架の左右に配置されているステンドグラスの右側の一部分です。 フランスの世界的に著名なステンドグラス作家、ガブリエル・ロワール氏の工房で製作されたものです。学院60周年の1986年に献納されました。 正面の壁面に掲げられた 十字架を挟んで一辺75センチメートル四方のほぼ正方形のステンドグラスが六枚ずつ 縦に並んで、左右に配置されています。縦並び六枚で一つのテーマを表しています。 左右とも深いブルーの色を基調としたもので、陽光を充分取り入れる明るいチャペルの 中で重厚な雰囲気を醸し出しています。 図柄は、向かって左側が『十字架と復活』、右側が『山上の説教』を題材と しています。 ![]() 『十字架と復活』では、ステンドグラス上部からほぼ全面にわたって「茨の冠」を 髣髴とさせるデザインがなされています。下部にはドーム型の幕が描かれ、その 中に、一対の足跡がみてとれます。復活されたイエス様の足跡です。 印象深いものがあります。 『山上の説教』では、上から日の光が差し、中ほどには鳥が、下の方には 白い花、緑の草が配置されています。「空の鳥を見よ、野の花を見よ」との イエス様の語りかけが聞こえてくるようです。中ほどよりやや下、チャペルの どこに座っても、目線に飛び込んでくる位置に長方形の真っ赤なガラスが配されています。 その中に十字架が描かれており、縁取りからしても、誰もが聖書をイメージすること でしょう。主なる神さまのお心が記されている聖書です。 イエス様のご生涯、わけてもその十字架の死と復活。そして、聖書の教え。 このことをステンドグラスは語りかけています。 |