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2023.06.22


2023年6月15日

学生・教員の皆様へ

学長 松本充右

教育・学習過程におけるAI(人工知能)技術の使用に関する方針

ChatGPTをはじめとする生成系AIや翻訳AI等、AIを用いた技術を教育の場でどのように使用すべきかについては世界中で議論されています。私たちの社会や生活にとってAIは身近になりましたが、AIはあくまで人間が使うツールであり、最終的な判断は人間が行うことが基本です。それは、教育・学習過程においても同様で、人間中心の良識的な判断のもとで生成系AIや翻訳AI等のAI技術を有効に使用するべきであると考えます。そこで本学の方針とそれに基づく注意事項を示します。

<方針>
(1)教育・学習過程における生成系AIや翻訳AI等のAI技術は、学生や教員の主体性と良識に基 づいて使用されるべきです。そのため大学の方針として、一律に使用を禁止するような措置はとりません。生成系AIや翻訳AIはあくまでツールであり、それを使用した者の意図・目的とは異なる内容を出力することもあり得ることを想定して使用してください。本学は、学生や教員の主体性と良識を尊重し、生成系AIや翻訳AI等のAIの出力を確認・検証せずにそのまま授業・教材等に使用したり、レポート等の学修成果として提出したりすることがないことを期待します。


(2)各科目におけるAI技術の使用のあり方は基本的に、その科目の到達目標・内容及び科目担当教員の教育・評価方針に基づいて決定されます。例えばレポート作成において、生成系AIや翻訳AI等の技術の使用が学修や成績評価を妨げるとしてその利用を禁止する場合もあれば、文書構成や翻訳等の補助ツールとしてその利用を認める場合もあるかもしれません。

<注意事項>
(1)AIは入力したデータを学習することでその性能を向上させながら出力を使用者に提供します。個人情報、機密情報、本学の信用を失墜させる(惧れのある)情報をAIに入力すると、それらの情報がそのAIを提供している会社や多くの使用者に流出する可能性があるため、絶対に入力しないでください。


(2)AIの出力は、膨大なデータをコンピュータが学習した結果に基づいています。そのため生成系AIや翻訳AIは時に間違いや不適切な内容を出力し、またその理由・原因を教えてくれることはありません。AIの出力を確認・検証せずにそのまま使用することは奨められません。


(3)AI技術の多くは出力の根拠となる情報源を明示しません。また、AIは他者の著作物、商標、意匠、個人情報等を含んだ内容を出力することがあり、そのAIの出力を使用した者が意図せず知的財産権を侵害したり個人の権利利益を害したりする可能性もあります。各専門分野で、科目担当教員が授業・教材にAI技術を使用したり、学生が学修成果にAI技術を使用したりする際には、そのAIの出力を信頼できる情報源に基づいて確認・検証することが必要です。


(4)AI技術を部分的にでも使用して作成したものについては、その作成者が全ての責任を負います。また、AI技術を開発・提供する企業・団体がその使用において求める要件・ルールがある場合には、それに従ってください。