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ダウン症支援部がくまもとダウン症協会夏季療育合宿の全面支援を行いました。
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2024.09.11
8月16日(金曜日)から18日(日曜日)までの2泊3日、阿蘇プラザホテルをメイン会場に、本学ダウン症支援部の学生の企画と全面支援の下、第47回(一社)くまもとダウン症協会夏季療育合宿(こばとのサマーキャンプ)が行われました。
ダウン症支援部は、通常は月1回土曜日の午後に熊本県身体障がい者支援センターで同支部の療育活動を全面的に展開しており、22年目となります。活動はももぐみ(乳児)、あかぐみ(幼児)、あおぐみ(小学生)、きぐみ(中高生)、みどりぐみ(成人)の5つのグループに分かれて、全学年で50名を超える学生が支援にあたっています。
キャンプでは、上記のくみに合わせて、ひまわりぐみ(きょうだい)を合わせた6グループが活動を展開しました。
2泊3日寝食を共にして関わる中で、「対面で接する」ことの本質である「当事者との距離」「保護者や家族との距離」を縮めることができて、後期からの療育活動が一層深まりのあるものになるのではないかと期待しています。
以下に、支援にあたったダウン症支援部学生リーダーズ(総リーダーと各くみリーダー等)のコメントを掲載します(写真は画像を一部加工しています)。
【総リーダー】
2泊3日朝〜夜を当事者・きょうだい児・保護者と一緒に過ごしたことで、学生も含め普段の活動では見られない新たな一面が多く見られ嬉しく思いました。また、「報連相」「不測の事態の予測、準備」の大切さ、社会性を学んだ得がたい経験となりました。
そして、自分たちリーダーズの成長を感じたとともにリーダーとして最後の行事であったこのキャンプは今までのなかで一番楽しく、充実していて今後の人生の糧にしていきたいと思えるような貴重な時間でした。
運動会とは別の素敵な笑顔に溢れていた3日間のサマーキャンプは、一生の思い出です。

【ももぐみ】ももぐみは、あかぐみと合同で活動を行いました。ももぐみの参加者は2日目からがほとんどでした。2日目は、プール遊び、ミニ夏祭り、ダンスを行いました。プール遊びでは、中庭にビニールプールをいくつか用意して水鉄砲や紙皿船を使用して遊びました。ミニ夏祭りは、モグラ叩き、ひもくじ、ボールつかみ、お面釣りのや屋台を用意して夏を味わってもらいました。ダンスでは子どもたちが好きな曲を用意して学生と全力で踊りました。3日目には、おやつ作りをしました。初のクッキングで果物ゼリーを作りました。美味しそうに食べている姿がとても素敵でした。今回は宿泊のご家庭もあり、ご飯の場面やお風呂の場面など普段見れない姿を沢山見ることができ、良いかかわりができました。長時間子どもたちと過ごせる素敵な機会になりました。

【あかぐみ】あかぐみは、ホテル探索、プール遊び、夏祭り、ダンスなどの活動をももぐみと合同で行いました。プール遊びでは、自分たちでデザインした船を浮かばせたり、ペットボトルに水を入れて自分自身にかけたりなど、水を怖がることなく積極的に楽しむ様子が見られました。中にはプールから上がるのを渋る子どももいて、プール遊びがとても気に入ったようでした。たくさんの活動を通して、子どもたちの新たな一面に気づいたり、成長を実感できたりなど、普段の活動では見られない子どもたちの色んな顔を発見することができました。また、お風呂支援や食事支援にも携わることができ、子どもたちとたくさん触れ合いながら濃い時間を過ごすことができました。みんな笑顔に溢れ、素敵な思い出を作ることができました。

【あおぐみ】あおぐみは、2日目の活動で靴下にアクリル絵の具を使用し、自分だけのオリジナル靴下を製作しました。色を組み合わせることの面白さを感じながら自分の好きな色を使って綺麗に染めることができ、とても楽しい活動になりました。また、あおぐみはコロナウイルス感染症の落ち着きから初の試みとしてホテルの外に出て買い物に行きました。「自分の好きなお菓子を2つ買おう!」を目標に、実際にレジでお金の計算をしたり、買った物を袋詰めしたりと貴重な経験をすることができました。午後はプールで水鉄砲や水風船を使って遊んだ後にかき氷を作ってみんなで食べました。 子どもたちと学生が一緒になって夏を感じることができ、最高のキャンプになりました。

【きぐみ】きぐみでは、昼食作りと水遊びを行いました。昼食のおにぎりとサンドウィッチを作るために、買い物リストとお金を持って、必要な材料を買うために自分たちの足でお店へ向かいました。必要なものを無事に買うことができたら自分の好きなものを買えることになっていたので、自分の好きな物を買うために、材料探しを頑張っていました。昼食後には、水遊びの中で色水を使い、オリジナルTシャツを作りました。子どもたちの素敵な笑顔や成長した姿など、普段の活動では見ることのできない様々な一面を見ることができ、楽しい時間でした。

【みどりぐみ】みどりぐみは、バーベキューとアニメの上映会、ゆったり体操を行いました。バーベキューの準備では、おにぎり作りや焼きそば用のキャベツの下準備をしました。デザートにマシュマロを焼きましたが、皆さん美味しそうに食べておられ、マシュマロがあっという間になくなってしまいました。ゆったり体操は、手足の筋力を鍛えたり頭の体操をしたりする活動のことで、学生も一緒にやってみましたが、思っていたよりも筋肉を使う体操で少し疲れました。夜店ではコロコロバイキングを行い、ゴールに向かって協力してボールを動かしていました。今回のキャンプでは、普段見られないみどりぐみの皆さんの姿を見ることができ、みんなで楽しく過ごすことができました。

【ひまわりぐみ】ひまわりぐみでは、2日目を中心に活動を行い、午前中はアイス作りとプール遊びを行いました。アイス作りでは、ペアの人と協力しながら材料をボウルに入れたり、ボウルを抑えながら交互に混ぜたりと同じ班のみんなと役割を分担しながらアイスを作りました。プールでは、おやくそくを確認した後に、水鉄砲や浮き輪を使い遊びました。午後はくす玉割りと外遊びをおこないました。くす玉割りでは、2つの班に分かれどちらが先に割ることができるのか競争しました。くす玉の中に何が入っているのか、ワクワクしながら順番を待つきょうだい児もいました。夜は花火をして雑魚寝をしました。
2泊3日を通してきょうだい児同士で仲良くなれるような活動を行うことができ、最高な夏の思い出になりました。
文責:顧問/人文学科長 河田将一
ダウン症支援部学生リーダーズ一同