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2025.09.11

総務課広報室

8月15 日(金曜日)から17日(日曜日)までの2泊3日、阿蘇プラザホテルをメイン会場に、本学ダウン症支援部の学生の企画と全面支援の下、第48回(一社)くまもとダウン症協会夏季療育合宿(こばとのサマーキャンプ)が行われました。

ダウン症支援部は、通常は月1回土曜日の午後に熊本県身体障がい者支援センターで同協会の療育活動を全面的に展開しており、23年目となります。活動はももぐみ(乳児)、あかぐみ(幼児)、あおぐみ(小学生)、きぐみ(中高生)、みどりぐみ(成人)の5つのグループに分かれて、全学年合わせて50名を超える学生が支援にあたっています。

キャンプでは、上記のくみに合わせて、ひまわりぐみ(きょうだい)を合わせた6グループが活動を展開しました。

2泊3日寝食を共にしながら関わる中で、当事者・きょうだい・保護者に深く接し、「対面で接する」ことの本質である「当事者との距離」「保護者やきょうだいとの距離」を縮めることができて、後期からの療育活動や今後の学生一人一人の学びが一層深まりのあるものになるのではないかと期待しています。

以下に、支援にあたったダウン症支援部学生リーダーズ(総リーダーと各くみリーダー等)のコメントを掲載します(写真は画像を一部加工しています)。

<総リーダー>
長い時間を共に過ごすことで、普段の療育活動では見ることのできない子ども達の姿や成長に気づくことができました。きょうだい児さんや保護者の方と関わる中で、子ども達の笑顔の背景には家族の支えがあることを改めて実感しました。また、子ども達だけでなく学生も一緒に楽しむことができたことで、より深い信頼関係が生まれたように思います。かけがえのない学びと温かいつながりを得られた時間でした。

<ももぐみ>
ももぐみの子どもたちにとって、生まれて初めて保護者の方以外とお風呂や食事、お泊まりを共にするなど、たくさんの「初めて」を経験する貴重な機会となりました。活動はあかぐみと一緒に行い、プール遊びや親子での風鈴づくりなどを通して、お兄さん・お姉さんの姿を真似したり一緒に遊んだりする中で多くの刺激を受けられたと思います。子どもたちの成長を保護者の方と喜び合えたことは、私にとってもかけがえのない思い出となりました。

<あかぐみ>
あかぐみは、ももぐみと一緒に2日目の活動を行いました。主に、水遊びや親子制作して風鈴づくり、保護者の方とのお話会、リトミックやダンスなどの活動を行いました。子どもたちは、普段とは違う場所でも、キラキラとした笑顔を輝かせて元気いっぱいに活動する姿がとても印象的でした。通常の活動よりも、子どもたち同士の関わりが多く見られたように感じます。また、保護者の方とお話しする機会が多く、保護者の方との距離を縮めることができたこととともに、私たちの勉強の機会にもなりました。

<あおぐみ>
あおぐみは、ザリガニつりやスライムづくり、プール、パズル、調理など、子どもたちが自分らしく楽しめる活動が盛りだくさんでした。くみの学生みんなで一人ひとりのペースや興味に寄り添いながら、安心して参加できる環境づくりを心がけました。特に調理活動では、協力しながら達成感を味わう姿が印象的で、子どもたちの自信や社会性の育ちを感じることができました。多様な体験を通して、私自身も学びを深める貴重な時間となりました。

<きぐみ>
きぐみでは、ジェルポット製作、人生ゲーム、お買い物を行いました。ジェルポット製作では、保冷剤の中身に各自すきな色をつけ、ビーズやシールでデコレーションを行い、素敵な作品を作りました。また、普段の療育活動で行ってきたお金の勉強を活かし、人生ゲームでお金の勉強を行ったあとに阿蘇ミルクファクトリーへ行き家族へのお土産を購入しました。たくさんのきらきら笑顔を見ることができたキャンプの3日間となりました!

<みどり>
みどりぐみは、前半にオリジナルエコバッグと写真立て作りを行いました。好きなイラストや文字を筆やスタンプなどで描き、世界に一つだけのみどりぐみさんオリジナルの作品が完成しました。後半には5つのチームに分かれ、トランプやジェンガなどのボードゲームをして楽しみました。

<ひまわり>
ひまわりぐみでは、活動を通じて夏を楽しんでほしいという目的のもとプール・うちわ製作・花火など夏ならではの活動を行いました。ひまわりぐみの子どもたちは元気いっぱいで、すべての活動において笑顔が絶えないキャンプでした。キャンプを通じて夏を楽しむだけではなく製作を通じて達成感を得たり、仲間と協力・協働の場面が見られひまわりぐみの子どもたちにとって大きな成長やすばらしい思い出をつくる事ができたキャンプでした。 

学生一同、笑顔溢れる素敵な夏の思い出となる3日間となりました。

文責:顧問/人文学科長 河田将一

                        ダウン症支援部学生リーダーズ一同