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2025.12.24

総務課広報室
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12月14日(日曜日)に、本学ダウン症支援部の学生の企画と全面支援の下、第50回(一社)くまもとダウン症協会の「クリスマス会(こばとのクリスマス)」が本学体育館で行われました。

ダウン症支援部は、通常は月1回土曜日の午後に熊本県身体障がい者支援センターで同協会の療育活動を全面的に展開しており、23年目となります。活動はももぐみ(乳児)、あかぐみ(幼児)、あおぐみ(小学生)、きぐみ(中高生)、みどりぐみ(成人)の5つのグループに分かれて、全学年合わせて50名を超える学生が支援にあたっていて、大きなイベントでは、上記のくみに合わせて、ひまわりぐみ(きょうだい)を合わせた6グループで展開します

9月の土曜日の通常活動から2年生に代替わりをした後の最初の大きなイベントで、新リーダーズが中心となって計画・準備・大道具等の搬入搬出・会場のセッティングと飾りつけ・複数回の会議やリハーサルと、平日の授業の空き時間や土曜日・日曜日も時間を作って、参加者とその家族のために一生懸命頑張ってくれました

すべてを進行するのに本番の緊張はMAXだったかもしれませんが、落ち着いた見事な進行で、充実した大変楽しいひとときとなり、何人もの参加者から「楽しかった」という声をいただきました。

このイベントの運営と進行から得られたことを存分に生かして、さらに一人一人の当事者とその家族の支援にあたってくれることを期待しています。

以下に、支援にあたったダウン症支援部学生リーダーズ(総リーダーと各くみリーダー等)のコメントを掲載します(写真は画像を一部加工しています)。

<総リーダー>

新体制後初のイベントとなったクリスマス会に、今年も多くの方にご参加いただきました。毎年恒例のツリーの点灯式から始まり、各くみの発表、ダンスチームのパフォーマンス、そしてみんな大好きな全体ダンスと、今年もたくさんの笑顔に包まれながら楽しく終えることができました。普段の活動以上に、くみを超えた本人さん、きょうだい児さん同士の交流や、大きく成長した姿を見ることができ、学生一同とても嬉しく感じました。当日はインフルエンザの流行に伴い、直前まで多くの変更がありましたが、その中で改めて「報・連・相」「リスクマネジメント」「不測の事態への準備」の大切さを学ぶことができました。この貴重な経験と学びを、今後の活動はもちろん、私たち自身の成長にも活かしながら、「明るく、楽しく、元気よく」をモットーに取り組んでまいります。

<ももぐみ>

ももぐみは【ももぐみサンタの演奏会🎶】と題して、マラカスとタンバリンを使い、あわてんぼうのサンタクロースを演奏しました。10月と11月の療育活動で楽器に触れる・慣れるを繰り返し、本番ではももぐみさんらしい会場全体が癒されるような演奏会を開くことができました。また、発表の至る所にももぐみさんたちの成長を感じられるような瞬間も見られ、次年度に繋がる有意義なクリスマス会になりました。

<あかぐみ>

あかぐみは、サンタの帽子の製作活動を行いました。これまでの療育活動において、ものを掴む、画用紙をちぎる、絵を描くといった製作活動に継続して取り組んできました。今回は、その積み重ねの中で、この一年間でできるようになった「ものを貼る」という課題を取り入れて、映像を映しながら会場のみなさんに見てもらいました。あかぐみさんたちは、学生の支援を受けながらも、自分で形を選び、貼り付けるという製作に取り組んでいました。みなさんからのたくさんの声援をもらいながら、自分でオリジナルの帽子を完成させる経験を通して、製作する楽しさと達成感を味わうことができたのではないかと考えます。

<あおぐみ>

あおぐみは「パプリカ」と「ジングルベル」の2曲のダンスをしました。ダンスが大好きな子が多いですが、全員で練習する機会がなく、振り付け動画を各ご家庭に送り、練習していただきました。当日は全員がステージに登壇することができて、ミニサンタ・ミニトナカイとして、サンタさんとトナカイさんと一緒にあおぐみさんらしい元気でダイナミックなダンスを踊ることができました。終わった後にあおぐみさんが「楽しかった」と言ってくれるくらい満足のいく発表になりました。

<きぐみ>

きぐみはハンドベルの演奏をしました。「ジングルベル」と「ミッキーマウス・マーチ」の2曲を披露しました。ハンドベルは未経験で、練習期間も短い中、学生が練習動画を製作しご家庭でたくさん練習してきていただきました。当日はトップバッターということもありとても緊張しましたが、きぐみさん持ち前の笑顔と落ち着きで素晴らしいメロディを奏でることができました。途中でミッキーマウスも登場し、会場を巻き込んで楽しく元気にトップバッターにふさわしい発表となったと思います。

<みどりぐみ>

みどりぐみは、全員で一つの作品を完成させるステージアートを行いました。4つの季節ごとに分かれたボードに今年の活動で撮った写真をみどりぐみさん全員に貼ってもらい、それぞれ完成した4つのボードを1つに組み合わせることで、四季の彩りと笑顔が溢れる素敵な作品を作ることができました。また、学生が写真を渡しながらみどりぐみさん一人一人に「これはどんな活動をしたときの写真か覚えていますか?」と話しかけたり、代表として数名の方に「今年の活動で楽しかったこと」について発表をしてもらったりしたことで、今年の活動を振り返る素敵な時間になったと思います。

<ひまわりぐみ> ひまわりぐみは、巨大なケーキと包丁を使ったゲームを行いました。あまりの大きさに、ワクワクドキドキしながらきょうだい児さん全員が楽しく参加できていたと思います。本番までの準備では、うまくいかないことも多く、そのたびにメンバーに助けられました。本当に感謝しかありません。本番の15 分のために何か月もかけて準備をすることは、とても達成感があり、やり切った!という気持ちでいっぱいです。きょうだい児さんが笑顔でクリスマス会を終えることができ、大変嬉しく思います。 次のイベントも楽しみに待っていてくださいね。

文責 顧問:人文学科長 河田 将一

ダウン症支援部学生リーダー一同