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教育目標

グローバルな視野とボランティア精神を培い、専門に関する基礎を身につけバランスのとれた判断のできる、人間性が豊かで、対人的配慮を有した人材の育成を図ります。

  • 志を高く持ち、継続的に努力する人
  • 確かな倫理感を持ち、社会・文化の向上に貢献する強い意志を有する人
  • 本学の理念と特色を理解し、学ぶ意欲の強い人

学位授与の方針
(ディプロマ・ポリシー)

目標とする修得すべき資質・能力

  1. 人間理解・共感・回復力:人を「生物-心理-社会」モデルの視点で理解し、その人がもつ個別性と多様性を尊重することができる。自己理解を深めながら、自己とは異なる他者の苦悩や立場をありのままに理解することができる。そして、他者との関わりを通じて自己の心や感情を受けとめ、しなやかな心を取り戻し、自己に活力を与えることができる。(知識・技能)(主体性・多様性・協働性)
  2. 分析・発信力:個人と社会の視点から、多様な手法を通して現象を調査・分析・考察し、発見された課題とその解決方法を適切に発信することができる。(知識・技能)(思考力・判断力・表現力)
  3. 対応・判断力:他者との交流による学びや社会・世界動向を通して、現象を熟考・整理して課題を評価し、多様なアプローチを検討することができる。(思考力・判断力・表現力)(主体性・多様性・協働性)
  4. 倫理観:自己及び他者の基本的人権を尊重し、他者の利益と幸福に貢献することができる。(知識・技能)(思考力・判断力・表現力)(主体性・多様性・協働性)

学位授与条件

卒業に必要な所定の単位を取得し、上記の資質・能力を修得した学生に学位を授与します。

教育課程編成・実施の方針
(カリキュラム・ポリシー)

教育課程編成

  1. 共通教育では、基本的に人・社会・自然科学分野の科目を幅広く学びます。さらに、心理学やソーシャルワークの専門的理解の土台を築くことを目指すため、心の理解、障害の理解、社会福祉に関係する制度や法律などに関わる科目、対人援助専門職に相応しい姿勢・態度を培う科目を用意しています。例えば「人間と障害」、「ソーシャルワーク論」、「法学」、「人権論」などです。
  2. 専門教育では心理学とソーシャルワークの基本的な考え方を身につけてもらうため、全員に1・2年次の心理学と精神保健福祉学の導入科目を必修としています。必修科目「心理臨床学の基礎」では、教員の研究・実践活動、公認心理師・精神保健福祉士として働いている卒業生、その他一般企業に就職している卒業生の講話を聴く機会を設け、コースや進路の選択を後押ししています。また、学生が心の健康を保持していけるように、学生全員が「認知行動療法」という科目でストレス対処の技法を学びます。専門分野への理解を深めながら自分の興味関心にあったコースを2年次後期に選択する制度をとっています(レイト・スペシャライゼーション)。
  3. 心理学コースの専門教育は、公認心理師の資格取得に必要な科目を履修・取得することを目標としています。医療・福祉・教育・司法・産業領域における心理学の各論の他、「心理的アセスメント」や「心理学的支援法」などで心の健康や支援のあり方を学修します。これらを基本として「心理演習」で心理的支援が必要な方を支援につなぐ方法や、他職種との連携のあり方・技術等を学び、「心理実習」を通して多様な場面で活かせる実践力を養います。
  4. 人間科学コースでは、自分の興味・関心・ニーズにあわせて、人間の総合理解につながる学びを自由にカスタマイズできます。一般企業への就職や心理・福祉の研究者を目指す学生のために、人間の心理や社会動向を定量的に計測する心理社会調査やデータ解析関連科目(例えば「心理学研究法」や「心理学統計法」等)を系統的に配置し、その過程で社会調査士や認定心理士(心理調査)資格も取得できます。そして「人間科学研究実習」では、人間とその心に関する調査を企画して定量的・定性的に分析した成果を内外に報告するまでを体験して、人間の持つ可能性と多様性への理解を深めます。
  5. 精神保健福祉コースは、精神保健福祉士資格取得に必要な科目を履修・修得することを目標としています。資格取得に必要な科目(例えば「精神保健福祉の原理」や「ソーシャルワーク実習」等)を通して、ソーシャルワークの視点で現代の精神保健福祉の課題とその解決方向について学び、ひとりひとりの心の健康を社会との関係として解釈し、心の健康を取り戻していくための知識と実践力を身につけることができます。また、精神保健福祉士受験資格だけでなく、それを前提としたスクールソーシャルワーカーになるための教育課程(例えば「学校ソーシャルワーク論」や「学校ソーシャルワーク実習」等)も用意し、医療・福祉・教育・司法・産業領域、および地域で幅広く活躍できる精神保健福祉士の養成を目指しています。

学修方法

  1. 知識・理解を深めるための講義:従来の講義だけでなく、アクティブ・ラーニングを導入し、学生と教員・学生同士が互いを活かし合える環境をつくり知識と理解を深めていきます。また、困難と付き合い地域で生活している障がいのある方や支援している方の声を聞き、ともに活動し語り合うことを通して体験と知識をつなぐ基本的姿勢を身に付けていきます。
  2. 分析・発信力を高めるための実験・実習:心と社会との関係に基づく様々な現象の意味とその根拠を、心理テストや行動観察・統計ソフトを使用した分析などの実験・実習を通して、心理学の基礎的技能を修得し、データ収集・分析・評価の方法と、その結果を考察し発信する研究の方法について学びます。
  3. 対応・判断力を高めるための演習・実習:多様な人々のニーズを深く理解し対応する技能(スキル)を、カウンセラーやソーシャルワーカーとして豊富な経験をもつ教員とともに実践的に高めていきます。また体験学修や心理・精神保健福祉の実習、他大学との交流や自治体等との連携・協力など様々な場所でのフィールドワークを通じて、現場や地域・そこにいる人々から学びます。
  4. 卒業研究:学修の集大成として卒業研究を行います。文献研究、調査・実験研究、事例研究等の実証的な研究手法を用い、人間と社会における多様な現象について自ら立てた問いへの答えを探求し、その成果を論文やプレゼンテーションで発表します。これらの過程を通じて、学科の専門教育で培ったデータ収集力、科学的分析力、論理的思考力、プレゼンテーション力、他者と協働する力などを総合的に伸長します。

学修課程・成果の評価

上記の学修方法に基づいた教育における学修過程・成果は、以下のとおり評価します。

  1. 各科目の成績評価:科目の到達目標に照らして学生の学修過程・成果を「知識・理解」「技能」「思考・判断・表現」「関心・意欲・態度」の観点から評価したものを成績とし、優れた成績に集中しないよう厳格な評価を実施します。
  2. 科目と学位授与方針での修得目標である資質・能力との関係を明示し、履修した科目の成績評価に基づいてその各資質・能力の学修到達度を可視化します。
  3. 本学の修学ポートフォリオで学位授与方針に定めた資質・能力の学修到達度やその他の学修成果記録をもとに、学生が資質・能力を自己評価・点検したり担当教員が面談で履修・学修指導をすることにより、学生の主体的な学びを促します。
  4. 卒業研究は、授業の参加と研究への取り組み、卒業論文(課題設定・資料やデータ収集と分析・論文構成とテーマの考察、論理性、客観性・引用や参考文献と著作権法の遵守など)と卒業研究発表(プレゼンテーション)を評価し、評価観点別に到達度を基準化したルーブリックを用いて評価します。

入学者受入れの方針
(アドミッション・ポリシー)

求める学生像

上記の学位授与の方針や教育課程編成・実施の方針を理解し、以下のような意欲・態度・資質を備えた人を学生として受け入れます。

  1. 人の心と行動、人と社会との関係について関心を持っている人
  2. ひとりひとりがかけがえのない存在であるという考えに基づき、人間の尊厳に対して強い関心を持つ人
  3. 心の問題・精神保健福祉・スクールソーシャルワーク・社会問題に関心を持っている人

入学前までに身につけておくべき力

  1. 知識・技能
    • 高等学校までに共通して学ぶ教科・科目についてのバランスのとれた幅広い基礎学力と基本的生活習慣を身につける力
  2. 思考力・判断力・表現力
    • 自分の考えを適切に主張するとともに他者の意見に耳を傾けて共感する力
    • 文章を読み解く力と論理的に表現する力
  3. 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
    • 多様な人々を理解・受容し、人々と協調しながら、様々な活動に自分らしく取り組む態度