アドミッション・ポリシー
(入学者受け入れ方針)
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臨床心理専門職としての専門性
公認心理師等の臨床心理専門職として支援を行うことに強い意欲を持っている人
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地域貢献
保健医療、福祉、教育、司法・犯罪、産業・労働の現場で地域貢献を志すことに強い意欲を持っている人
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倫理
対人支援において必要とされる基本的倫理意識(倫理観)を有する人
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職種連携
(要支援者やその関係者と良好な関係を構築する基本的能力である)社会人としての常識、良好な対人スキル、積極的に他者と良好な人間関係を構築する能力を有する人
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科学者-実践者モデル
心理学および臨床心理学に関する基本的な知識、技能、研究の資質を有する人
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障がい児・者支援
発達障害の心理的理解に関心を持っている人
カリキュラム・ポリシー
(教育課程編成・実施の方針)
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臨床心理専門職としての専門性
公認心理師等の臨床心理専門職として実際に支援ができる知識と技術を教育します。
そのために公認心理師試験受験資格に必要な科目を開講します。公認心理師の活動する保健医療、教育、福祉、司法・犯罪、産業・労働の5分野については、「保健医療分野に関する理論と支援の展開」、「教育分野に関する理論と支援の展開」、「福祉分野に関する理論と支援の展開」、「司法・犯罪分野に関する理論と支援の展開」、「産業・労働分野に関する理論と支援の展開」を開講します。心理アセスメントについては「心理的アセスメントに関する理論と実践」を、心理支援については保健医療分野でしばしば実践される認知行動療法と支持的精神療法を含む「心理支援に関する理論と実践I」、精神分析療法に加えてSSTやプレイセラピーなど臨床現場で実施されている様々な心理療法を含む「心理支援に関する理論と実践II」の2科目を開講し、心理療法について重点的に教育します。実習については学内実習である心理実践実習I~IV、学外実習である心理実践実習A、Bを設定しています。さらに家族、組織、地域社会に関する心理支援を学ぶための「家族関係・集団・地域社会における心理支援に関する理論と実践」、心の健康教育についての支援を学ぶ「心の健康教育に関する理論と実践」を開講しています。 -
地域貢献
地域貢献のできる公認心理師等の臨床心理専門職を養成します。
地域貢献できる公認心理師とは地域の医療機関や福祉施設、教育関連機関等で心理職に求められる態度を身につけている心理師のことです。それは具体的には社会人基礎力、学士力として知られている学力や態度に加えて、高度専門職業人としての心理学及び関連分野の知識と技能を身につけている人材のことです。社会人基礎力、学士力とは、例えば、様々な立場の専門職とチームで働く力がそれに当たります。チームで働く力は、自分の意見をわかりやすく伝える力である発信力、相手の意見を丁寧に聴く力である傾聴力、自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力である状況把握力、ストレスに対処するストレスコントロール力などから構成されています。これらに関しては(1)の臨床心理専門職としての知識スキルに関した講義、実習、(4)の多職種連携に関する講義や実習が関係しています。 -
倫理
臨床心理専門職としての倫理を学びます。
心理支援に関する講義、実習科目である心理実践実習 I~IV、心理実践実習A、B等を通して臨床心理専門職としての倫理を学びます。 -
多職種連携
他者とのコミュニケーションおよび要支援者との関係づくりのスキル、多職種連携に関する教育を行います。
社会人基礎力、学士力、臨床心理専門職としての知識、スキルの習得に加えて、多職種連携の方法についての教育を行います。本学では精神保健福祉士および特別支援教育教員養成を行なっており、両者にかかわる教員と連携し、公認心理師と精神保健福祉士、教員との連携を教育します。「多職種連携の実際」を開講しています。 -
科学者-実践者モデル
エビデンスに基づく支援ができるための科学者―実践者モデルの教育を行います。
科学者―実践者モデルとは、科学としての心理学に基づく研究を遂行する研究者養成の教育と臨床心理学実践者としての訓練を同時に行うという心理職養成のあり方です。研究については「心理学研究法」と「研究指導」を開講しています。 -
障がい児・者支援
各領域の公認心理師業務で常識となりつつある発達障害支援について「障害者支援学」で学びます。
知的障害及び発達障害支援において公認心理師が備えるべきものとして、①乳幼児期からの臨床現場と現場における支援に関する制度や仕組み、②児童期/青年期を中心としたアセスメント等を含めた支援方法に関して学修します。
ディプロマ・ポリシー
(修了認定・学位の授与に関する方針)
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臨床心理専門職としての専門性
公認心理師等の臨床心理専門職として必要な知識と技術を身につけている。
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地域貢献
地域の現場で求められている技能・態度等(社会人基礎力、学士力、心理専門職としての知識やスキル)を身につけている。
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倫理
臨床心理専門職としての義務や倫理を遵守できる。
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多職種連携
臨床心理専門職として必要な他者とのコミュニケーションスキルおよび要支援者との関係づくりのスキルを身につけている。他職種の専門家と連携して業務を行うために必要な知識やコミュニケーションススキルを身につけている。
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科学者-実践者モデル
心理学研究の方法論を学び、科学的な視点に基づいた論文を執筆することができる。また、心理支援職としての知識とスキルを取得している。
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障がい児・者支援
障がい児・者への支援について心理学の視点を生かしてアプローチすることができる。